
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)よりの正式な依頼を受け、米国カリフォルニア州ロサンゼルスにて開催される国際会議「VerdeXchange2025」に日本側専門家とし
て出席いたしました。
https://www.verdexchange.org
「VerdeXchange」は、持続可能なエネルギーと環境技術に関する世界有数の会議であり、
各国から産官学のリーダーが集い、最先端の技術や政策について意見交換を行います。
本年は 2025 年 4 月 6 日(日)〜11 日(金)に開催され、福島からは⽩⽯の他、成井副町
⻑(福島県浪江町)、⼩沢喜仁教授(福島⼤学)の計 3 名が公式代表として参加。
白石昇央は、2025 年 4 月 8 日にロサンゼルスで開催された「VerdeXchange VX2025」カ
ンファレンスにおいて、「官⺠連携による⽔素イニシアチブの推進(Public & Private
Partnerships to Advance Hydrogen Initiatives)」というセッションに登壇しました。
このセッションでは、日米の自治体・企業・研究機関が連携し、水素社会の実現に向けた
官民パートナーシップの最新事例や課題、今後の展望について議論されました。
特に、福島県浪江町とトヨタ自動車、エナジアが連携する NEDO プロジェクトや、FCEV
(燃料電池車)と V2X システムを活用した導入事例や広域防災訓練など、エナジアが推進
する取り組みについて日本の再生可能エネルギー分野を代表するスタートアップ企業の立
場として、福島における先進的な再生可能エネルギー政策や実証事業の成果を、世界に向
けて英語発表とセッション参加を実施いたしました。


発表タイトルは、以下の通り。
『Moving grid interconnection(動く系統連系)』
〜By Moving Power(FCEV・EV・PHV)Fusion × Utilizing V2X Systems〜
(移動体電⼒(FCEV・EV・PHV)の融合 × V2X システムの活⽤)
セッション概要
• 日 時:2025 年 4 月 8 日(火)午前 10:10~11:00(現地時間)
• トラック: H₂ SuperTrack(特別水素セッション)
• モデレーター:Lex Heslin(Enso Infrastructure CEO)
• パネリスト:
• Jason Caudle(ランカスター市マネージャー/First Public H₂ CEO)
• 白石昇央(株式会社エナジア CEO)
• 成井明(浪江町副町長)
• Tracy Leslie(EPRI、Lead Net Zero Clusters)
本会議への参加を通じて、浪江町・福島大学とともに日本からのプレゼンスを発信するこ
とができたと同時に、グローバルな再生可能エネルギー推進に向けた国際ネットワークと
の連携を深める契機となりました。



「Public & Private Partnerships to Advance Hydrogen Initiatives(官民連携による水素プロジェク
トの推進)」パネルディスカッションを終えて記念撮影。

主な特徴と内容
・多様なテーマのパネルディスカッション:40 以上のパネルが開催され、再生可能エネルギー、
水資源管理、電動モビリティ、AI 活用、気候変動対策、災害復興、オリンピックに向けた都市イン
フラ整備など、幅広いトピックが取り上げられました。
・国際的な参加者:日本からは NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の斉藤理事長が
基調講演を行い、スタートアップ企業の Asuene や Cool Innovation も登壇しました。また、在ロ
サンゼルス日本国総領事館も公式に支援し、VIP レセプションや国際パネルに参加しました。
・官民連携の促進:ロサンゼルス市やカリフォルニア州の関係者、企業、大学、NGO、国際機関
などが参加し、政策とビジネスの橋渡しを行うプラットフォームとして機能しています。
VerdeXchange は、環境・エネルギー分野の最新動向を知り、国際的なネットワークを築く絶好の
機会を提供するイベントとして、多くの注目を集めています。
VerdeXchange 会議では毎年、時宜にかなったテーマのセッションが多数組まれています。最新
の会議で特に注目されたトピックとして、以下が挙げられます。
・水素エネルギー: 水素は大きな注目分野であり、VX では「VX H2 スーパー・トラック」と題した特
別セッションが設けられました。ここでは再生可能水素の政策、技術動向が議論され、トヨタ(燃
料電池車「MIRAI」の展示)、ジャパン・ハイドロゲン・フォーラム、南カリフォルニア・ガス、ハワイ
郡、ランカスター市(いずれも水素利活用を先進的に進める自治体)などから代表者が参加しま
した 。政府・企業・自治体が連携し、水素社会の実現に向けた最新動向を共有しています。
・モビリティ(交通): 脱炭素型の交通インフラと次世代モビリティも主要テーマです。電気自動車
(EV)や燃料電池車、大型トラックのゼロエミッション化などクリーン輸送技術の普及策、及び高速
鉄道・公共交通への投資拡大について議論されました 。特に「持続可能な形での大規模交通投
資の拡大」に関するパネルでは、交通インフラ拡充と環境配慮を両立する戦略が議題となりまし
た 。自治体や企業の交通担当者が登壇し、将来のモビリティ計画(例えばクリーンバスやトラック
の導入、交通ネットワークの最適化など)について知見を交換しています。
・都市開発・気候レジリエンス: 都市の持続可能な開発と気候変動への適応も重要なテーマで
す。ロサンゼルス市では 2028 年の夏季オリンピック・パラリンピックに向け、大規模イベントに耐
えうる環境インフラ整備が課題となっており、会議では都市の気候レジリエンス(強靭性)やスマ
ートシティ戦略が討議されました 。都市計画担当者や専門家が、クリーンエネルギーによる街づ
くり、ゼロエミッション建築、地域の防災・適応計画などについて最新事例を共有し、持続可能な
都市モデルの構築に向けた課題と解決策を探りました。
・インフラ投資と政策: 気候インフラへの投資と政策支援もセッションの柱です。アメリカでは 1.1
兆ドル規模の連邦インフラ資金(Infrastructure Investment and Jobs Act など)が投じられてお
り、VX2025 では各都市・州がこの資金をどのように活用して経済回復と気候インフラ投資の最
大化を図るかが議論されました 。例えば送電網の強化、水道インフラの更新、グリーン水素製造
設備や EV 充電網の整備など、多岐にわたるインフラプロジェクトが紹介されています。官民パー
トナーシップや規制改革(許認可手続の迅速化)も話題となり、持続可能なインフラ構築に向けた
具体的な方策が検討されました 。
以上のように**VerdeXchange (VX)**は、水素エネルギーから次世代モビリティ、都市開発、イン
フラ政策まで、グリーン経済と持続可能な未来に関する幅広いテーマを扱う会議です。
VerdeXchange はカリフォルニア発の会議ですが、国際色豊かな参加者によってグローバルな知
見交換の場となっており、今後もクリーン技術と政策の動向をリードするプラットフォームとして注
目されています。
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